飲食店づくりでカウンターは特に悩みやすい設備のひとつです。
客席としての役割だけでなく、動線や作業性、店の印象を左右するため、こだわるほど費用が増えやすく、逆に安くしすぎると使いにくさや劣化で後悔しがちです。
カウンター費用は、サイズや素材、形状、そして電気や給排水などの設備条件で大きく変わります。
見積もりの見方を間違えると、想定より高くなったり、追加工事が連発したりして、オープン直前に資金繰りが苦しくなることもあります。
この記事では、カウンターの費用相場や内訳と価格が上がる理由、業態別の適正価格、見積もりで失敗しないコツなどをご紹介します。
目次
飲食店カウンターの費用相場はいくら?

まずは相場感を押さえることが、見積もりで損をしない第一歩です。
飲食店のカウンターは、家具として置くだけの既製品と、現場でつくる造作で金額が大きく変わります。
さらに、同じ長さでも天板の素材や下地のつくり、設備の有無で数十万円単位で差が出ます。
ここでは一般的な造作カウンターを中心に、目安を整理します。
カウンター造作の相場は「1mあたり10〜20万円」
飲食店でよく採用される造作カウンターの相場は、1mあたり10〜20万円前後がひとつの基準になります。
シンプルな木下地にメラミン化粧板の天板など、標準的な仕様なら10万円台で収まることが多いです。
一方で、無垢材の厚い天板や曲線のデザイン、カウンター内にシンクや製氷機周りの設備を組み込む場合は、20万円を超えるケースも珍しくありません。
ここで注意したいのは、カウンター工事は天板だけの金額ではない点です。
下地、立ち上がり、巾木、蹴込み、手元の立ち上げ、配線や照明の仕込みなど、見た目に出にくい部分が意外とコストを押し上げます。
見積書でどこまで含むかが会社ごとに違うため、単純な比較は危険です。
カウンター費用の目安一覧(早見表)
ここでは造作カウンターの標準的な目安として、1mあたり10万円と20万円のレンジで想定費用を整理します。
実際は形状や素材、設備で上下しますが、初期の資金計画には十分役立ちます。
こちらはカウンターの長さから概算をつかむための早見表です。
| 幅 (カウンター長さ) | 想定費用 (1mあたり10万円の場合) | 想定費用 (1mあたり20万円の場合) |
|---|---|---|
| 2m | 20万円 | 40万円 |
| 3m | 30万円 | 60万円 |
| 4m | 40万円 | 80万円 |
| 5m | 50万円 | 100万円 |
| 6m | 60万円 | 120万円 |
| 7m | 70万円 | 140万円 |
| 8m | 80万円 | 160万円 |
目安より高くなりやすいのは、曲線や段差があるデザイン、厚みのある天板、天板の継ぎ目を目立たせない加工、そして電気や給排水を通す場合です。
反対に安くしやすいのは、直線のI字で、表面材をメラミン系にして、設備を極力まとめるケースです。
飲食店カウンターの費用が決まる5つの要素

カウンターの金額は、単に長さだけで決まりません。
店舗で実際に見積もりを取ると、同じ4mでも倍近い差が出ることがあります。
その違いは主に、サイズ、形状、素材、仕上げ、設備の5つで説明できます。
ここを理解しておくと、業者との打ち合わせがスムーズになり、削るべきところと残すべきところの判断がしやすくなります。
- カウンターのサイズ(幅・奥行・高さ)
- カウンターの形状(I字・L字・コの字)
- 素材の違いによる価格差
- 仕上げ・デザインによる違い
- 設備・機能の有無
①カウンターのサイズ(幅・奥行・高さ)
サイズは費用に直結します。
長さが増えれば当然材料も手間も増えますが、奥行と高さも同じくらい重要です。
特に奥行を深くするほど、天板の材料費だけでなく下地の補強が増えることが多く、見積もりがじわっと上がっていきます。
席数で考える場合、一般的には1席あたり幅は60cm前後を確保すると、隣同士が窮屈になりにくいです。
詰めれば50cm程度でも座れますが、単価を取る店ほど居心地が売上に直結するため、無理に詰めると結果的に損をしやすいです。
また高さは、椅子の座面高との相性で決まります。
高さが合わないと、客もスタッフも疲れやすくなります。
標準的なテーブル高さに合わせるか、バーのようにハイカウンターにするかで、椅子のコストまで含めた全体予算が変わる点も見落としやすいポイントです。
- 席数との関係は1席あたり幅60cm前後がひとつの目安
- 高さは椅子の仕様や接客スタイルで変わり、変えるほど造作が増えやすい
②カウンターの形状(I字・L字・コの字)
形状は工事の手間を左右します。
最もシンプルなのはI字で、直線なので加工も納まりも比較的分かりやすく、コストも抑えやすいです。
L字は角の納まりが増え、天板の継ぎ目や補強が必要になるため、同じ長さでも少し高くなる傾向があります。
コの字はさらに手間が増え、現場調整も多くなるため、費用は上がりやすいです。
また、客席側とスタッフ側で段差をつける二段カウンターなどは、見た目は良い反面、下地が複雑になりやすく、電気配線を仕込みたい場合はさらに工数が増えます。
かっこよさを狙うほど、見積もりのブレも大きくなると覚えておくと安全です。
- 形ごとの特徴はI字が安定、L字は納まり増、コの字は最も工数が増えやすい
- 工事費が上がりやすいのは角が増える形状や、曲線を含むデザイン
③素材の違いによる価格差
天板素材は、見た目と耐久性に直結し、同時に費用差も大きい要素です。
安く抑えたいときは、メラミンなどの化粧板が選ばれやすいです。
見た目の質感を上げたい場合は、突板や無垢材が候補になります。
水や熱、アルコールを扱う業態は、素材選びを間違えると短期間で傷み、結果的に修繕費がかさむこともあります。
特にバーや居酒屋で多いのが、見た目重視で木天板にして、アルコールや水滴の輪染みが取れずに悩むケースです。
逆に寿司や和食でステンレスや人工大理石を選ぶと衛生面は強いものの、店の雰囲気と合わずに後悔することもあります。
素材は単価だけでなく、業態との相性で決めるのが現実的です。
- 木製(無垢・集成材)は質感が良いが、塗装やメンテで費用が出やすい
- メラミン・化粧板はコスパが良く、清掃性も高い
- ステンレス・人工大理石は耐水性や衛生面で強いが、材料単価が上がりやすい
特に無垢材を使用した和風カウンターは、お店の品格を左右する大きな投資となります。
和風モダンのカフェ内装の記事では、木の温もりを活かしつつ、コストを抑えておしゃれに見せる空間づくりのコツを詳しく紹介しています。
カウンターのデザインにこだわりたい方は必見です。
④仕上げ・デザインによる違い
仕上げは同じ下地でも価格を変えます。
塗装仕上げは色や質感を調整しやすい反面、下地処理や乾燥時間が必要で、工数が増えることがあります。
突板仕上げは木目の高級感を出しやすいですが、材料代と施工手間がかかりやすいです。
モルタルや左官仕上げは雰囲気が出る一方、職人の技術に左右されやすく、やり直しが発生するとコストが跳ねやすい点に注意が必要です。
デザインで費用が増えやすいのは、曲線、端部の加工、厚みを強調する造形、間接照明の組み込みなどです。
客が触る場所なので、角を丸める加工や手触りの仕上げにも手間がかかります。
見た目を優先するなら、その分どこかをシンプルにする発想が必要になります。
- 塗装仕上げは表情を作れるが、工程が増えやすい
- 突板仕上げは高級感が出るが、材料と施工費が上がりやすい
- モルタル・左官仕上げは雰囲気重視向きだが、品質ブレが出やすい
⑤設備・機能の有無
設備の有無は、カウンター費用を大きく変える要素です。
電源や照明の仕込みは比較的軽微に見えますが、配線ルートやブレーカー容量の都合で電気工事が増えることがあります。
シンクや給排水を組み込む場合は、床や壁の開口、配管の勾配確保、グリストラップとの取り合いなど、建物側の条件に引っ張られやすく、追加費用の原因になりがちです。
バックカウンターや収納は便利ですが、造作家具が増えるほど費用が膨らみます。
逆に、作業効率が上がって回転やオペレーションが安定するなら、投資として十分回収できることもあります。
設備はコストカットの対象にしやすい反面、削りすぎると日々のストレスになりやすい部分です。
- 電源・照明は配線ルート次第で工事範囲が変わる
- シンク・給排水は建物条件で追加が出やすい
- 収納・バックカウンターは面積と造作量が増えるほど費用も増える
既製品にはない「味」を出すなら、エイジング塗装やアンティーク加工を施した造作カウンターがおすすめです。
レトロなカフェの内装スタイルでは、懐かしさを演出する家具選びや、カウンターを主役にした空間演出のヒントをまとめています。
カウンターの種類別|費用相場の違い

カウンターは大きく分けると、新規造作、既製品、既存カウンターの改修の3パターンがあります。
初めての出店では新規造作に目が向きがちですが、予算や工期、物件の状態によっては別の選択が合理的な場合もあります。
ここではそれぞれの特徴と費用の考え方を整理します。
新規造作カウンターの場合
新規造作は、店舗の寸法や動線に合わせて一からつくる方法です。
最も自由度が高く、狙った雰囲気を作りやすい反面、費用は上がりやすく、打ち合わせも増えます。
相場としては、前述の通り1mあたり10〜20万円を基準に、素材や設備で上下します。
寿司店やバーなど、カウンターが世界観の中心になる業態は造作が向きます。
また小規模店舗は、既製品だと寸法が合わずデッドスペースが出やすいため、結果的に造作の方が合理的になることもあります。
既製品カウンターの場合
既製品は、カウンター什器を購入して設置する方法で、単体価格は抑えやすく、納期が読みやすいのがメリットです。
ただし飲食店の場合、厨房機器や動線、保健所対応の関係で、置くだけでは成立しないケースがあります。
配線や給排水の取り合い、床の不陸調整など、結局工事が必要になることもあります。
既製品はカフェのレジカウンターのように、機能が限定される場合に相性が良いです。
一方、客席として長いカウンターを作る場合は、連結の納まりや強度面で工夫が必要になり、結局造作と同じような費用になることもあります。
既存カウンターのリメイク・改修
居抜き物件などで既存カウンターが使える場合、改修は費用を抑える有力な方法です。
状態が良ければ、塗装や天板の貼り替えだけで印象を大きく変えられます。
ただし、見た目が良くても構造が弱っている場合や、寸法が業態に合わない場合は、結局作り直しが必要になります。
リメイクで失敗しやすいのは、上から貼っただけで段差が出たり、コーナーが割れやすくなったりするケースです。
改修は安く見えても、仕上がりの質で店の印象が決まるため、最低限の見栄えを確保できる仕様で検討することが大切です。
飲食店の業態別|カウンター費用の目安

同じカウンターでも、業態によって必要な機能と求められる雰囲気が違います。
つまり適正な予算配分も変わります。
ここでは、よくある仕様、費用感、注意点の観点で整理します。
どれが正解というより、何にお金をかけるべきかの優先順位を掴むためのパートです。
カフェ・喫茶店
カフェや喫茶店は、カウンターが客席よりもレジやドリンク作業の拠点になることが多いです。
天板は清掃性を重視し、メラミンや化粧板でコストを抑えつつ、前板だけ木目や塗装で雰囲気を作る組み合わせが現実的です。
費用感としては、シンプルな仕様なら相場レンジの下側に寄りやすいです。
注意点は、コンセントや機器配置です。
ミルやエスプレッソマシン、レジ周りは配線が増え、後から増設すると見た目が崩れます。
最初から必要数を見込んで仕込むと、結果的に安く済みます。
バー・居酒屋
バーや居酒屋は、カウンターが店の顔になります。
手触りや質感が単価に直結しやすいため、天板は木系で雰囲気を出すことが多いです。
ただし水やアルコールで傷みやすいので、仕上げの選定が重要になります。
費用感は中〜上のレンジになりやすく、バックカウンターや収納まで作り込むとさらに上がります。
注意点は、氷や洗い物の動線です。
製氷機、シンク、グラス収納の距離が悪いと、毎日のオペレーションが苦しくなります。
見た目だけで決めず、実際の動きを図面で確認することが失敗回避になります。
寿司・和食店
寿司や和食店は、カウンターの印象が価格帯を決めると言っても大げさではありません。
無垢材の一枚板や厚みのある木天板が選ばれやすく、材料費が上がりやすい分、相場の上側を見込むのが安全です。
また衛生面と保健所の指摘を意識して、拭き取りやすさや水回りの納まりまで計画に入れる必要があります。
注意点は、温度管理と作業スペースです。
シャリやネタの管理、手元の道具の置き場など、必要寸法が決まっている場合があります。
デザインより、板前の作業が成立する寸法を優先しないと、後から直すのが難しくなります。
ラーメン店・立ち飲み
ラーメン店や立ち飲みは、回転と清掃性が最優先になりやすいです。
天板はメラミンやステンレス寄りの選択で、汚れと耐久性を重視すると合理的です。
費用感は仕様を割り切れば下げやすいですが、座席数を取りたいあまりに奥行や高さを無理すると、食べにくさが不満につながります。
注意点は、足元と荷物です。
狭いカウンターで荷物の置き場がないと客が窮屈になります。
結果的に滞在時間が伸びたり、クレームになったりすることもあるため、最低限の快適さを確保する寸法設計が重要です。
見積もりでよくある失敗と注意点

カウンターの見積もりは、比較が難しい工事項目です。
理由は、同じカウンターという言葉でも、どこまで含めるかが業者によって違うからです。
天板だけを想定していたら、下地や配線は別途だったということもあります。
ここでは、よくある失敗を先に知っておき、見積もり段階での事故を減らします。
見積書でチェックすべき項目
まず確認したいのは、カウンター工事が一式でまとめられていないかです。
一式表記は便利に見えますが、内容が見えないため比較ができません。
最低限、天板、下地、仕上げ、巾木や蹴込み、収納、設備関連がどう分かれているかを確認すると、金額の根拠が掴めます。
次に、含まれていない工事項目の確認です。
よく抜けるのは、電気配線、コンセント増設、照明の仕込み、給排水の接続、壁や床の補修です。
これらが別途だと、契約後に追加になりやすく、想定より高くつきます。
あとから費用が増えやすいケース
- 給排水工事
- 電気工事
- 現場状況による追加工事
追加費用が出やすいのは、水と電気と現場状況です。
特に給排水は、物件の配管位置や勾配が合わないと、床を開ける範囲が増えたり、配管を遠回りさせたりする必要が出ます。
電気も同様で、ブレーカー容量や既存配線の状態で工事範囲が変わります。
現場状況による追加も要注意で、下地が想定より弱い、床が傾いている、既存造作を解体したら想定外の補修が必要だったなど、解体後に出てくる要因は一定数あります。
飲食店カウンター費用を抑えるコツ

カウンターはこだわるほど高くなりますが、やり方次第で予算を守りながら満足度を上げることもできます。
重要なのは、見た目のために全部を高級仕様にしないことです。
触れる場所、目に入る場所、劣化しやすい場所にだけお金をかけ、その他は割り切る。
この考え方が、費用を抑えながら後悔を減らす近道になります。
コストを下げやすいポイント
- 素材の選び方
- 形状の工夫
- 既製品+造作の組み合わせ
費用を下げやすいのは、素材と形状と作り方です。
たとえば天板を無垢材からメラミンに変えるだけでも、金額が大きく変わることがあります。
形状もI字の直線で納めれば、加工と現場調整が減り、コストが安定します。
既製品と造作の組み合わせも効果的です。
たとえばバックカウンターの収納部分は既製品を活用し、客席側の天板と見える部分だけ造作にするなど、目的に応じて分けると費用を抑えつつ雰囲気も作れます。
安さだけで選ぶと失敗する理由
安さだけで決めると失敗しやすいのは、カウンターが毎日使われる場所だからです。
傷みやすい素材を選べば、短期間で劣化して補修費がかかります。
寸法を削りすぎれば、客が窮屈でリピートが落ちたり、スタッフが疲れて回転が落ちたりします。
つまり、カウンターのコストは工事費だけでなく、売上と運営コストに影響します。
費用を抑えるなら、削って良い部分と削ってはいけない部分を分けることが大切です。
たとえば、見た目の装飾よりも、奥行や足元のゆとり、清掃性、配線や収納の計画は削りにくい要素です。
ここを守った上で、表面材や装飾を調整する方が、後悔しにくい選び方になります。
業者選びで失敗しないためのポイント

カウンター工事は、どの業者に頼むかで満足度が大きく変わります。
同じ予算でも、飲食店に慣れている会社ほど、動線や耐久性、保健所対応まで含めて提案が出てきます。
逆に、内装はできても飲食店のクセを知らないと、見た目は良いのに使いにくいカウンターになりやすいです。
- 飲食店の施工実績があるか
- 見積もりが明確か
- 保健所・消防の知識があるか
飲食店の施工実績があるか
まずは飲食店の実績です。
実績がある会社は、汚れやすい箇所、劣化しやすい素材、設備の納まりで起きやすいトラブルを知っています。
過去に似た業態をやっているか、カウンター中心の店を施工したことがあるかを確認すると、打ち合わせの質が上がります。
見積もりが明確か
次に見積もりの明確さです。
単に安いか高いかではなく、内容が分かる見積もりかどうかが重要です。
材料名や仕上げ方法が書かれているか、数量や単価が整理されているか、別途項目が明確か。
ここが曖昧な会社は、契約後の追加が増えやすい傾向があります。
保健所・消防の知識があるか
最後に保健所と消防の知識です。
カウンターそのものが直接指摘されるケースは多くなくても、手洗いシンクの位置、厨房と客席の区分、避難経路や防炎など、計画全体に関わる要素がカウンター配置に影響します。
飲食店の許認可を前提に提案できる業者だと、やり直しのリスクが下がります。
飲食店カウンター費用に関するよくある質問

最後に、カウンター費用の相談でよく出る質問をまとめます。
数字だけでは決めにくいテーマなので、判断の考え方もあわせて整理します。
カウンター10席だといくらかかる?
10席の長さは、1席あたり幅60cmで考えると約6mが目安になります。
造作相場の1mあたり10〜20万円を当てはめると、カウンター本体の概算は60〜120万円程度がレンジになります。
ただしL字やコの字で角が増える、天板を無垢材にする、電気や給排水を組み込むと、ここから上振れしやすいです。
逆に、客席側はシンプルにして、スタッフ側の設備を最小限にまとめれば、同じ席数でも費用を抑えられます。
まずはどこを主役にするかを決めると、金額のコントロールがしやすくなります。
居抜き物件だと安くなる?
安くなる可能性はあります。
既存カウンターが使えるなら、撤去と新設が不要になるため、工事費は大きく下がります。
ただし注意点は、見た目と機能が業態に合うかです。
高さや奥行が合わない、傷みがひどい、設備の位置が悪い場合は、結局直す費用がかかります。
使える部分は活かし、見た目が出る部分だけをリメイクする発想だと、費用対効果が出やすいです。
DIYは可能?
可能ですが、基本はおすすめしにくいです。
理由は、飲食店のカウンターは強度と安全性が求められ、さらに配線や給排水が絡むと法令や施工品質の問題が出やすいからです。
天板の貼り替えや塗装など、見た目を整える範囲のDIYは現実的ですが、構造部分まで手を出すと、後から歪みやガタつきが出やすくなります。
どうしてもDIYを取り入れるなら、客が触らない部分や装飾だけに限定し、主要部分はプロに任せるのが安全です。
工期はどれくらい?
シンプルな造作カウンターであれば、現場施工は数日程度で終わることが多いです。
ただし実際には、下地工事、仕上げ、塗装の乾燥、設備工事との調整があるため、内装全体の工程の中で組まれます。
カウンターだけを単独で考えるより、内装工事のどのタイミングで入るかが重要です。
曲線や左官仕上げ、特殊素材など、乾燥や調整が必要な仕様は時間が延びやすいので、オープン日が決まっている場合は早めに仕様を確定させるのが安全です。
補助金は使える?
使える可能性はありますが、カウンター単体というより店舗改装や設備投資として申請する形になることが多いです。
制度は地域や時期で変わるため、使えるかどうかは開業地の情報を確認する必要があります。
申請には見積書や計画書が必要になるケースが多いので、補助金を前提にするなら、業者選定と見積もり取得を早めに動くのがポイントです。
まとめ
- 見積もりは必ず条件を揃える
- 相場を知ることが失敗回避の第一歩
- デザインより「使い方」を優先
飲食店のカウンターは、見た目と機能の両方を背負うため、費用がぶれやすい工事項目です。
相場の基準を知った上で、サイズ、形状、素材、仕上げ、設備のどこにお金をかけるかを決めれば、予算を守りながら満足度の高いカウンターに近づけます。
見積もりでは一式表記を避け、内訳と別途項目を確認し、追加が出やすい水と電気を先に詰めることが失敗を減らすコツです。