これから店舗づくりを進める方の中には、韓国カフェ風の内装に憧れながらも、どこから手をつければいいのか分からず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

韓国カフェ風の内装は、くすみカラーと間接照明、そして余白を活かした空間づくりが特徴で、写真映えと居心地の良さを両立しやすいスタイルです。

この記事では、韓国カフェ風内装の基本から、おしゃれに仕上げる具体的なポイント、テイスト別のデザイン例、費用相場、失敗しない注意点、内装づくりの流れまでをまとめて解説します。

目次

韓国カフェ風内装とは?人気の理由を解説

韓国カフェ風内装とは?人気の理由を解説

まずは韓国カフェ風がどんなスタイルを指すのか、他のカフェテイストとの違いや人気の背景を整理していきます。

韓国カフェ風とは

韓国カフェ風とは、くすみカラーの配色・間接照明・余白のある家具配置を組み合わせた内装スタイルです。装飾を増やすより引き算で整えるほど、写真映えと居心地の良さが両立しやすくなります。

韓国カフェ風の軸になるのは、彩度を落とした色使いと、柔らかい光、そしてものを詰め込みすぎない余白の3つです。

ホワイトやベージュ、グレーといったニュートラルカラーをベースに、木材やコンクリートなどの自然素材を組み合わせることで、モダンでクリーンな印象がつくれます。

和カフェ・レトロカフェとの違い

和カフェや古民家カフェは、畳や梁など日本ならではの素材感が主役になるスタイルです。

レトロなカフェ内装は懐かしさを演出する装飾やアンティーク家具が中心になりますが、韓国カフェ風は装飾よりも色数と余白のコントロールで雰囲気をつくる点が異なります。

必ずしも古い建物や特別な素材が前提ではないため、新築やスケルトン物件でも比較的取り入れやすいのが特徴です。

韓国カフェ風が人気の理由

人気の理由は、SNS映え・客層の広さ・トレンド性の3点に集約されます。

色数を抑えた落ち着いたトーンはスマホで撮っても雰囲気が出やすく、自然な拡散につながります。

また、派手すぎず地味すぎない絶妙なバランスは、若い層から大人まで受け入れられやすい点も強みです。

近年ではカフェだけでなく、猫カフェの内装にも韓国カフェ風のくすみカラーやフォトスポットが取り入れられるなど、応用範囲の広いスタイルとして注目されています。

おしゃれに仕上げる5つのポイント

おしゃれに仕上げる5つのポイント

ここでは、韓国カフェ風の雰囲気を再現するために押さえておきたい5つのポイントを、色・素材・照明・家具・装飾の観点から解説します。

ポイント
  • 色使い|くすみカラーで統一する
  • 素材選び|木・タイル・コンクリートを組み合わせる
  • 照明計画|間接照明で柔らかい光をつくる
  • 家具|直線的でロータイプのものを選ぶ
  • 装飾|小物は最小限に、一点集中で飾る

色使い|くすみカラーでまとめる配色のコツ

韓国カフェ風で失敗が少ないのは、ベースをホワイト・ベージュ・グレーなどの淡い色でまとめ、彩度を落としたくすみピンクやくすみブルーを少量差し込む配色です。

色を増やしすぎないことで、素材の質感が際立ち、空間が静かにまとまって見えます。

アクセントカラーは、クッションや暖簾、メニュー表など交換できる部分に使うと、季節ごとに雰囲気を変える運用もしやすくなります。

素材選び|木・タイル・コンクリートの使い分け

木材、コンクリート、タイル、ガラスといったナチュラル素材を組み合わせると、韓国カフェ風らしい質感がつくれます。

床全体をコンクリート打ちっぱなしにすると冷たい印象になりやすいため、コンクリート打ちっぱなしの内装で紹介されているように、部分使いで空間を締める工夫が効果的です。

木は明るめの色を選ぶと、くすみカラーの配色と馴染みやすくなります。

照明計画|間接照明と手元の明るさのバランス

韓国カフェ風の雰囲気を決定づけるのは照明です。

天井のダウンライトだけで明るさを確保すると、影が硬くなりせっかくの質感が平坦に見えてしまいます。

壁や天井を間接照明で柔らかく照らしつつ、手元やテーブル面の明るさは確保するという考え方が基本です。

韓国現地の店舗は日本より暗めの照明設定が多い傾向にあるため、そのまま真似ると日本の営業環境では暗すぎることもあり、照度の調整が必要になります。

家具・インテリア|直線的でロータイプの家具を選ぶ

韓国カフェ風に合う家具は、直線的なシルエットと低めの重心がポイントです。

テーブルは木目を活かしつつ脚は細めのものにし、椅子はリネン調のファブリックを選ぶと、木や左官との相性がよくなります。

席数を詰め込みすぎず、余白を持たせることも空間の質を左右します。

装飾・小物|やりすぎないのが成功のポイント

小物や装飾品は必要最低限に抑え、ポイントとなる場所に集中させることが大切です。

花器やアート、ドライフラワーなどを点で配置すると、余白が活きて上品にまとまります。

装飾を増やすほど清掃の手間も増えるため、運用まで含めて考えると、少ない方が店は回りやすくなります。

テイスト別デザイン例とアイデア

テイスト別デザイン例とアイデア

韓国カフェ風と一口に言っても、方向性はひとつではありません。

代表的な3つのテイストと、狭小店舗での取り入れ方を紹介します。

テイスト別デザイン例
  • ミニマル系
  • ヴィンテージ系
  • ポップ・ビビッド系

ミニマル系|ホワイト×グレーで洗練された空間

韓国カフェの内装(ミニマル系のイメージ)

ミニマル系は、余計な装飾を排除したシンプルな色使いとラインで構成するスタイルです。

ホワイト、ベージュ、グレーなどのニュートラルカラーを多用し、モダンでクリーンな印象をつくります。

直線的なデザインの家具で統一感を出し、木材やコンクリートといった素材感を引き立てる方向が合います。

写真映えが安定しやすい反面、素材の質が低いと安っぽく見えるため、視線が集まる箇所の仕上げに予算をかけるのがおすすめです。

ヴィンテージ系|アンティーク家具と間接照明で懐かしさを演出

韓国カフェの内装(ヴィンテージ系のイメージ)

ヴィンテージ系は、アンティーク家具やレトロな装飾品で独特の趣を演出するスタイルです。

古い写真やアートポスター、黄色味がかった間接照明などを組み合わせることで、懐かしさと新しさが共存する空間がつくれます。

和モダンなカフェ内装と同じく、素材の経年感を活かす発想が近く、比較検討する際の参考にもなります。

ポップ・ビビッド系|色とドアで個性を出すカフェ

韓国カフェの内装(ポップ・ビビッド系のイメージ)

ポップ・ビビッド系は、鮮やかなピンクや原色を効かせ、一点集中で個性を出すスタイルです。

壁全体を作り込むのではなく、入口のドアや一面の壁だけを大胆な色にするなど、見せ場を絞るとまとまりやすくなります。

若い客層を強く意識したいカフェや、写真映えを最優先にしたい店舗と相性が良い方向です。

小規模・狭小店舗でも映える韓国カフェ風内装

狭小店舗は、余白を大切にする韓国カフェ風と相性が良い業態です。

10坪カフェの内装でも紹介されているとおり、色数を絞り、見せ場を一点に集中させることで、面積以上に上質な印象をつくれます。

壁面を一面だけ素材や色で変える、カウンター背面だけ左官にするなど、限られた面積でも工夫の余地は多くあります。

韓国カフェ風内装の費用相場はいくら?

韓国カフェ風内装の費用相場はいくら?

内装を検討するうえで気になるのが費用です。

ここでは坪単価の目安から、費用がかかりやすいポイント、コストを抑える工夫までまとめます。

カフェ内装の坪単価目安

物件がスケルトンか居抜きかによって、費用は大きく変わります。

物件タイプ坪単価目安特徴
スケルトン物件30万〜60万円程度設備から作るため費用は上がりやすい
居抜き物件15万〜30万円程度既存設備を活かせる分コストを抑えやすい

ただし居抜きでも設備が古い、電気容量が足りないなどがあると、結局やり直しが増えて費用が膨らむこともあるため注意が必要です。

韓国カフェ風はどこに費用がかかる?

費用がかかりやすいのは、造作カウンターや左官仕上げ、間接照明の配線・下地工事です。

既製品を並べるだけでは出しづらい質感を狙うほど、現場での加工や職人の手間が増え、コストが乗りやすくなります。

照明計画をこだわると、器具代だけでなく配線や下地、設置の工数も増える点は押さえておきたいところです。

コストを抑えて韓国カフェ風に仕上げる方法

コストを抑えるコツは、主役を一点に決めて集中投資することです。

  • 壁を全部左官にせず、一面だけにする
  • カウンターだけ造作にし、テーブルは既製品で揃える
  • 色数を絞ることで、無料に近い工夫で世界観をつくる

こうした割り切りによって、雰囲気を保ったまま予算を守りやすくなります。

失敗しない韓国カフェ風内装の注意点

失敗しない韓国カフェ風内装の注意点

韓国カフェ風はトレンド性の高いスタイルだからこそ、事前に知っておきたい失敗のパターンがあります。

ここでは代表的な4つの注意点を解説します。

よくある4つの失敗
  • トレンドに寄せすぎてしまう
  • 日本の営業環境と照度のギャップ
  • 装飾を増やしすぎてしまう
  • 清掃・メンテナンスを考慮しない

トレンドに寄せすぎてしまう失敗

今話題のドラマやアイドルの世界観に内装を合わせすぎると、一時的に注目を集めても、長期的にはブランドイメージが定まらないリスクがあります。

トレンドの過度な追求は避け、色数を絞ったベースの上に、象徴的なアイテムを少数置く程度にとどめると、流行り廃りに左右されにくい内装になります。

日本の営業環境と照度のギャップ

韓国の店舗は日本よりも暗めの照明設定が多く、事例をそのまま真似ると日本の営業環境では暗すぎる店になってしまうことがあります。

間接照明を多用しつつも、手元やテーブル面の明るさを確保するレイアウトを設計段階から取り入れることが大切です。

仕上げ材のサンプルは、照明下で確認しないと想定より暗く見えることもあるため、現場での見え方を前提に判断しましょう。

装飾を増やしすぎてしまう失敗

分かりやすく韓国っぽさを出そうとして小物や装飾を増やしすぎると、統一感が崩れやすくなります。

判断に迷ったら、装飾を追加するのではなく、既にある要素の質を上げる方向で検討すると失敗が減ります。

清掃・メンテナンスを考慮しないリスク

くすみカラーの淡い壁材や白い家具は、汚れが目立ちやすいというデメリットもあります。

水回りや客席の通路など汚れが多い場所は掃除しやすい素材にし、見せ場は質感重視で選ぶといった使い分けが、長く愛される店づくりにつながります。

韓国カフェ風内装づくりの流れ

韓国カフェ風内装づくりの流れ

最後に、コンセプト設計からオープンまでの流れと、内装業者選びのポイントを解説します。

韓国カフェ風内装づくりの流れ
  1. コンセプト設計から始める
  2. レイアウト・デザイン設計を詰める
  3. 施工・オープンまで現場で微調整する
  4. 実績のある内装業者を選ぶ

コンセプト設計から始める

最初に決めるべきは、どんな韓国カフェ風にするかです。ミニマルに寄せるのか、ヴィンテージやポップを取り入れるのかで、色や素材の方向が変わります。

次に、誰に来てほしいかを明確にします。静かに過ごしたい客層なのか、写真を撮りたい若い層も狙うのかで、席の作り方や照明の明るさが変わってきます。

レイアウト・デザイン設計

コンセプトが決まったら、厨房の広さや客席数、カウンターの有無など、運営に直結する部分から固めます。

その上で、どこを見せ場にするかを決め、素材と照明で空間の骨格をつくります。

カフェのキッチン内装の設計ポイントもあわせて参考にすると、全体のバランスが取りやすくなります。

施工・オープンまでの流れ

設計がまとまったら見積もりを取り、予算と内容を調整して契約、施工へ進みます。

目安として、設計に1〜2週間デザイン確定までに2〜4週間施工に1〜2ヶ月程度を見ておくと、余裕を持ったスケジュールが組みやすくなります。

木の色味や左官の仕上げ、照明の当たり方など、図面だけでは分からない部分は現場での最終判断が必要になります。

可能なら中間検査のタイミングで現場に入り、見え方を確認しながら微調整すると安心です。

内装業者・デザイン会社の選び方

業者選びは、実績と相性の両方が大切です。

過去に韓国カフェ風やそれに近いテイストを手がけた事例があるかは確認したいポイントです。

また、見積もりの内訳が分かりやすいか代替案の提案ができるかといった部分も、完成後の満足度に直結します。

複数社を比較しながら検討すると、予算内で理想に近い内装業者を見つけやすくなります。

韓国カフェ風内装に関するよくある質問

韓国カフェ風内装に関するよくある質問

韓国カフェ風内装に関してよくある質問をまとめました。

Q

小さなカフェでも韓国カフェ風にできますか?

A

色数を絞り、見せ場を一点に集中させれば、面積以上に上質に見せられます。狭いからといって装飾を増やすと雑多に見えやすいため、少ない要素で整える方が成功しやすいです。

Q

居抜き物件でも韓国カフェ風にできますか?

A

可能です。既存設備を活かせばコストを抑えやすい反面、既存内装の癖が強いとコンセプトが崩れることがあります。入口から見える面、カウンター周り、照明の3点を優先して整えると、全体がまとまりやすくなります。

Q

内装工事の期間はどれくらいですか?

A

目安として、設計期間に1〜2週間、デザイン確定までに2〜4週間、施工期間に1〜2ヶ月程度かかるケースが多いです。左官や造作を含む場合は職人の工程が絡むため、これより余裕を持ったスケジュールを組むと手戻りが減ります。

Q

暗くなりすぎず韓国カフェ風の雰囲気を出すにはどうすればいいですか?

A

暗さは色温度ではなく照度設計で決まります。電球色でも、複数の照明を分散して手元の明るさを確保すれば、雰囲気と快適さを両立できます。

Q

補助金や助成金は使えますか?

A

地域や事業内容によって対象になる可能性があります。創業支援や設備投資に関する枠などが該当することもありますが、公募時期や条件が変わりやすいため、早めの情報収集をおすすめします。

韓国カフェ風内装まとめ

最後に、韓国カフェ風内装で押さえておきたいポイントを振り返ります。

この記事のまとめ
  • 韓国カフェ風は、くすみカラー×間接照明×余白を組み合わせたスタイルが基本
  • 色・素材・照明・家具・装飾は引き算で整える
  • 費用は坪単価15万〜60万円が目安
  • トレンドと照度は日本仕様に調整する
  • 内装づくりの進め方はコンセプト→デザイン→施工の順

韓国カフェ風の内装は、くすみカラー・間接照明・余白という3つの要素を軸に考えることで、写真映えと居心地の良さを両立させやすいスタイルです。

ミニマル系・ヴィンテージ系・ポップ系のいずれを選ぶ場合も、色数を絞り、見せ場を一点に集中させる引き算の発想が成功のカギになります。

トレンドに寄せすぎない設計と、日本の営業環境に合わせた照度計画を意識すれば、長く愛される韓国カフェ風の空間をつくれるはずです。